バンコクから北部、東部、南部の各都市まで、いくつかの夜行寝台列車が走っています。
日本でも、昔は色々な種類の夜行列車が走っていたみたいですが、今では数本を残すのみとなり、しかも高額ということもあり、それならバスやLCCを利用しようかと、夜行列車での移動が選択肢にも上がらなくなりました。
わざわざ、タイに来てまで私はなぜ夜行列車で移動するのか。
寝る時間でも、移動して前後一日の時間を有効に使いたいから?
なら、バスの方が安いし早いんだし、バスにしたらいいじゃないですか。
足を伸ばしてゆっくり眠りながら、移動したいから?
なら、飛行機で移動して、ホテルやゲストハウスでゆっくりしたらいいじゃないですか。
そもそも、夜行列車移動なんて、高いし遅いし、お金と時間と労力の無駄であって、何一つメリットなんかないのでは?
確かにそうかもしれません。
早くて快適で便利というのも良いのかもしれませんが、それだけになってしまうと、なんだかつまらないというか、個性がなくなってしまうというか。
昔先輩から、芸術とか娯楽なんてのは、全部無駄で、あってもなくても生活するのに何も困ることなんてないのだけど、生活の中には無駄は必要だと教えられたことがあります。
それは、心のゆとりだったり、希望だったり、自分を自分として保たせてくれる大切なものなんだと。
だからこそ、無駄は必要なんだと。
その先輩にとってのそれは、ガーデニングや絵画でした。
新幹線や飛行機がある以上、安くて列車よりかは早い夜行バスがある以上、それらに快適さでも利便性でも値段でも劣る夜行列車なんて必要ないものであって、無駄なのです。
ですけど、夜行列車が無駄なものであったとしても、それは必要なんです。
旅とは、そんなものではないでしょうか。
旅から無駄を省いたら、味気ないただの移動になります。
なんなら、旅すること自体が時間とお金と労力の無駄なんだと、生きる上で必要ないものだと省かれてしまいます。
お金とかじゃなくて、生活を豊かにできるもの。
それが無駄ではないでしょうか。
無駄こそが、それを可能にしてくれる一番の味方ではないでしょうか。
みんな、そんな無駄をいくつか持っていると思います。
私にとって、それが旅なのです。
懐かしさやワクワクを感じるために、私はお金や時間を無駄にして、心のゆとりを得に行ってきます。


















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さいごに
夜行寝台列車の旅はいかがでしたでしょうか。
今回は、私にとっての無駄と言われる必要なものについて書かせていただきました。
なんと言われようと、私はこれを本物の無駄にするつもりはありません。
皆さんにとっての無駄と言われる必要なもの。ぜひ、大切にしてほしいて思います。
最後までお付き合いありがとうございました。
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私は今仕事で自分達が活動する拠点の建物を自分たちの手で建ててます。
傍目から見るならば、(図面さえ出せば)外注で作ってもらえば早いじゃない?とか、何故そんなに疲れることを自分達でするの?とか、無駄な工程が多い(素人みたいなものだから)たどと思われると思います。
しかし、そこには今まで知らなかった気づきや、アイデア、繋がり、そして自分達らしさがそこに詰まっていく事を知りました。まだまだ終わらないけど、間違っていないと思ってます。
りーたんの旅と良く似てますね(* ॑ ꒳ ॑ *)
なんか、共感できる部分が多い気がする♪
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はるさん、コメントありがとうございます。確かに似ているのかもしれません。私の旅も無駄を省けばもっと安くシンプルにストレスフリーに時間を過ごせるかもしれない。でも、それって旅に個性がなくなってしまう。外装も内装も、全部同じ図面で同じ工程でも作れるし、それでもいいのだけども、そこには個性や作り手の気持ちや建物の温もりは感じられません。どちらが正しいとかはないけど、私は無駄かもしれないけど、無駄が必要だと思うし、自分は無駄を大切にしたい。
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