ハイキング初心者やトランスジェンダーにもオススメの熊野古道中辺路ハイキングコース

熊野古道と一言で言っても、実にさまざまなルートがある。

熊野本宮大社、熊野那智大社、熊野速玉大社の3つの大社“熊野三山“を詣でる路を熊野古道というが、実は熊野古道とは一つの道ではなくさまざまなルートがある。

そのうち、今の田辺市から熊野本宮大社を経由して熊野那智大社から熊野速玉大社に抜けるのが“中辺路“と呼ばれるルートである。

数あるルートの中でも、1つのルートで熊野三山全てを回ることのできるルートで、京都や大阪から和歌山周りで田辺市に抜ける紀伊路とともに、多くの旅人に親しまれたルートである。

そして、熊野神の御子神を祀った「王子」がルート上に点在する。

今回ご紹介するのは、本宮からもアクセス簡単で、中辺路の中でのクライマックスとされる発心門王子から水呑王子、伏拝王子、三軒茶屋を経て、熊野本宮大社までの区間だ。

全体的に標高も高く険しい山道でもある中辺路の中でも、この区間は初心者でも比較的トライしやすい優しい初級者コースでもあるといわれている。

移行中のトランスにお勧めな熊野古道中辺路

さて、今回なぜこの中辺路を、移行中のトランスにお勧めするのかというと、このルートは実に移行中のトランスにとってとても歩きやすいルートであるからだ。

さて、何が歩きやすいのかというと、発心門王子から熊野本宮大社に至るまで、各休憩地点にあるお手洗いに、“男女共用“あるいは“だれでもトイレ“が大変充実しているということである。

その上、更にこの区間は初心者でも歩きやすい。

ということから、昔多くの人がこの道を歩いて、熊野本宮大社に向かったということに想いを馳せながら、熊野本宮大社を目指してみるなんていうのも素敵ではないだろうか。

では、早速中辺路がどのような道なのかを、ご紹介したい。

中辺路を歩いてみよう

旅の起点となる発心門王子は、本宮からバスでアクセスも簡単。
発心門王子は、発心門王子から紀伊田辺と、まさに中辺路を結ぶ路線の起点ともなる場所だ。
バスターミナルそばにある綺麗に整備された休憩所。休憩所の手書き感が何とも魅力的だ。
発心門王子の休憩所には誰でもトイレが完備されている。
熊野本宮大社の神域の玄関口にあたる発心門王子は、昔はここに大鳥居があったと言われる。朝ご飯片手に、ハイキングスタート♪
次なる目的地水呑王子までは、集落の中をのんびり街歩き♪
時にショッキングな木彫りの何者かを横目に、下りが続く。
集落を抜けると、ようやく山越えらしい景色が広がりはじめる。
水呑王子に到着。ここまでは、山歩き初心者の私でも、楽に歩けるらくらくコース。元々小学校の分校だったところに緑泥片岩の碑。整備された芝から上がる蒸気に朝日が反射して、なんとも神秘的な光景を楽しめた。
水呑王子には、男女共用のお手洗いがある。次の休憩所の伏拝王子は、男女別のお手洗いしかなく、三軒茶屋まで男女共用及び誰でもトイレはないので、こちらで、忘れずに用を足しておきたい。
この辺りではよく見かける石垣の壁を横目に、温まりはじめた身体を、冷たい朝の風で冷やしながら、しばらく続く登り坂をゆっくり歩く。
長い登り坂を、登り切った先には山間の集落の綺麗な景色が眼前に。最高のご褒美だ。
中辺路のうち、熊野本宮大社のさらに先にある湯ノ峰温泉の温泉水を使ったコーヒーが飲める休憩所が伏拝王子にある。
こちらが、伏拝王子の休憩所。発心門王子の休憩所と同じく新しく綺麗な作りだ。
温泉水で淹れた珈琲は、口当たりが柔らかい。休憩で冷えだした身体に優しい熱い珈琲に舌鼓。
残念ながら、こちらのトイレは男女別々。
この辺り一帯は、NHK連続テレビドラマほんまもんのロケ地にもなった場所だ。
緩やかな山道の脇には、茶畑が広がる。
こちらは三軒茶屋跡。
十津川からのルート小辺路との合流地点で、今の姿からは想像もできないが、昔は関所もあり、茶屋もあった場所だそうだ。
三軒茶屋跡には、男女共用のお手洗いがある。
こちらもとても綺麗に整備されたお手洗いだ。この先本宮大社までは、最後のお手洗いになるので、忘れずに用を足しておきたい。
さあ、こちらの関所を抜けたら、熊野本宮大社までラストスパートだ!
これまでの緩やかな山道とは、全くの別物。今までの甘い顔はなんだったのだ。
おっと!これは、見逃せわけにはいかない。
展望台からは、大斎原の大鳥居。
寄り道する価値は大いにある。
さて、山を降りきり熊野本宮大社の目前にある祓殿王子。旅の汚れを祓い清める場所だったそうだ。
熊野三山は、各所を巡りながら、過去を見つめ、現在と未来を確認すると言われており、熊野本宮大社は、熊野三山の中でも未来を確認する場所。とも言われている。
やはり風格は一級品の熊野本宮大社。
さらに本宮を南北に貫く国道を渡れば、一度見たら忘れられないインパクトを残す大鳥居のある大斉原がある。ちなみに、この大鳥居は、日本一の大きさを誇るんだとか。以前は、ここに熊野本宮大社の社殿があったそうだが、水害により大半が流されてしまい、今の場所に残った分だけ移されたのだとか。

こんな感じで初心者でもチャレンジしやすいハイキングコースだ。

途中、利用できるトイレがなく、右往左往することなく、のんびりと大自然に触れ癒される。

そんなひと時を、ぜひ体感してほしい。

発心門王子へのアクセス

本宮大社前から、朝の7時台〜14時台までの間で、7本。

今回の取材の経緯

私自身、すでに手術も終え、戸籍も変えているので、特にトイレやお風呂で今現在困ることはないのですが、やはり移行中というのは、自分自身を否定することにも繋がるし、人の目が気にもなったし、やっぱり旅に限らずトイレやお風呂って苦痛な時間でした。

移行中、自分の趣味が見つけられず仕事ばかりで、旅行自体数年に一度行くか行かないかくらいでしたが、せっかく温泉に行っても当たり前のように温泉につかりに行けないという経験は今もはっきりと覚えています。

若い頃の温泉の思い出なんて、お店の仲間と変わりばんこで、部屋の貸し切り露天風呂に浸かってという思い出しかありません。

当時はそれが当たり前だったので、特に気にも留めなかったのですが、旅をするようになって、欲が出たというか、

“トランスだから、仕方がない“

じゃなくて、

“トランスでも楽しめる旅ってなんだろう“

という方向に考えることはいけないことなのだろうかを考えるようになった。

今の自分がもし当時の移行中の自分なら、この温泉地や観光地を訪れたら、どう行動するかを考えるようになりました。

男女共用であったり、だれでもトイレを見るたびに、トイレはここだから休憩はここでしてとか、貸切風呂はここが安いなとか、そう言う目で旅先を見るようになりました。

自分の好き勝手で性別移行をするわけでは決してなく、我慢は当然。自己責任で全て済ましてしまっていいのだろうか。

もちろん、自分の思いだけで法を犯したり周りに嫌な思いをさせてはいけない。

だけど、可能な範囲で最高に楽しい一時を過ごせるように工夫を凝らしたり考えを巡らせるのは悪いことではないし、積極的にすべきだと思う。

そのきっかけとなれたら私は嬉しい。

そう考えて、今回取材を決意した。

さいごに

トランスだからといって、トイレにしても、お風呂にしても、ネガティブな方向に考えてしまうタネになってしまうのだけれども、私個人としては、トイレに関しては、周りからの見た目にとって相応しい方、そしてお風呂は少なくとも身体を変えてからという考えを持っています。

それは、周りとのトラブルを避けるためです。

最初に述べたように、周りの気持ちを汲むためというのももちろん、自分自身の安全と気持ちを守るためです。

気持ちだけで突っ走りたくなる気持ちもわかりますが、その気持ちを現状可能な形で満たせるようにと、今後もこのような取材と発信を続けていきたいと考えています。

今回で、移行中のトランスにこそオススメしたい旅のススメ。トランスだからといって我慢しない旅をご提案シリーズの全3回のうちの最終回になります。

最後まで、読んでいただきありがとうございました。

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投稿者: ritan279

Lisa Kawakami 旅を愛する元ニューハーフ。 関西を拠点に、夫婦で移動販売業を営みつつ、トランスジェンダー当事者の方向けにボイストレーニングやピアサポート的な活動をしています。 □過去の経歴 高卒後ニューハーフダンサーデビュー▶︎氏名性別変更▶︎女性として埋没生活▶︎語学留学▶︎タイで就職▶︎福祉関係に入職▶︎結婚▶︎鬱で休職▶︎飲食店を営む▶︎精神保健福祉士取得▶︎ボイストレーニング教室を始める▶︎移動販売業に転向▶︎今に至る □ピアサポート的な活動とは mtf向けボイスレッスン 情報発信 交流会etc □移動販売業とは 〜準備中〜

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