トランスジェンダー当事者と非当事者とのぶっちゃけトークセッション!!

堺で一番見つけにくいライブバーMAANAとのコラボ企画第一段!!ということで、トランスジェンダー当事者である乗り鉄トラ女りさに、非当事者が思い切って質問しちゃうトークセッション!!を行いました。

実際のトークセッションはこちら⇩

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今回の記事は、上に貼らせていただきました動画でのセッションの様子を文字に起こしたモノになります。

極力、音声のままを意識して文字には起こしましたが、撮影環境の関係で途中聞き取りづらい部分や、カットされている部分に関しましては、記憶を頼りに文字起こしを行なっておりますので、本編動画とは若干の違いがあることにつきましては、予めご了承ください。

また、性別適合手術を動画では性転換手術と表現しておりますが、文字起こしでは、性別適合手術と訂正させていただいております。

どうぞ、ご覧ください。


Q.当事者が言われて嫌やなってことは知っておきたい。それは一体何?

私「ないんじゃないですか?強いていうのならば、“おっさん“とか“お釜“とか侮辱に当たるような事はやめた方がいいと思います。

でも、その人が例えばニューハーフとかでなくても、その人にとって普通に接している中で、「それは言ったらあかんやろ!」ってあるじゃないですか?

それが、ニューハーフやからとか、特殊に思われる人相手になると、タガが外れてしまうっていう事にならなければ、私はいいと思います。」

ゲスト「別に普通に人として、素直に聞きたいことは聞いたらいい。そういうことなんですよね?」

私「そうですね。変に気を使われる方が、当事者もしんどいと思います。」


Q.一番初めに相談したのは、友達?それとも親?

私「友達です。」

ゲスト「それは、その友達でドン引きするじゃなかろうかとか、、、」

私「あのね。私、友達一人も残ってないんですよ。」

ゲスト「自分で切ったん?」

私「切れてきました。で、そのときあんまり仲良くなかった子が今残ってます。」

ゲスト「へぇ。そうなんや。」

私「ニューハーフとして、TVとか出たりしたから、それで「あんたそうなったんやろ?」「そうやねん!」みたいな。それで連絡取り合うようになったり。で、昔仲良かった子は連絡取り合ってないかな。」

ゲスト「その連絡取るようになった子は、男と女だったらどっちが多いの?」

私「どっちも。」

ゲスト「へぇ。」

私「まあ、今は今で大事な人に囲まれて幸せにしているので、それはそれでいいと思うし。人の縁って一期一会やって思うし。」


Q.気を遣っている美容法は?

私「みんな個人差あると思うんですけど、私は見た目は髪の毛の綺麗さから来てると思うんですよ。だから、トリートメントはすごい気を使っています。」

ゲスト「商品?それとも回数?」

私「回数はさることながら、スタイリングとかもそうですね。あと、そうですね。頭皮の匂いとか、気になりません?」

ゲスト「自分の?」

私「そう。これは自分から来てるんじゃないかとか、あるいは人の匂いだとか。」

ゲスト「加齢臭?」

私「とかも含め。」

ゲスト「まだいけるよ。若いんだから。」

私「そういうのが気になるし、元々男として育ってきてるわけだから、男子特有の油臭さであったり、そういうのが自分にもあったわけで、それが気になるから、特に気を使っています。」


Q.カミングアウトした時の両親が受けたダメージは?

私「やっぱり、ショック受けてましたよ。」

ゲスト「はぁ。」

私「母親を泣かせてしまいましたね。」

ゲスト「はぁ。」

私「弟が小さかったから、私が原因で弟がいじめられるのも嫌やからって、自分が家出るわって、半分勘当みたいな形で。」

ゲスト「何歳くらいで?」

私「18。」

ゲスト「じゃあ、高校卒業してすぐ?」

私「少ししてからかな。それでそのままニューハーフの世界に飛び込んだかな。」

ゲスト「そうなんや。」

私「それはそれで良かったかなって思ってます。」

ゲスト「そうなんや。応援するわ。」

私「ありがとうございます。そのままどこか行かんといてよ!笑」


Q.自分って、そうじゃない!って気づく瞬間とかってあったんですか?

私「そうですね。今やったら情報なんていくらでもあるからいいんですけど。やっぱり、昔私の小さいときなんか携帯電話すらなかったんですよ。だから、私が子供の時に情報に触れると言ったら、“らんま1/2“って知ってますか?」

ゲスト「知ってる知ってる。そんな古いのよう知ってるな。」

私「あれって、水をかぶったら男が女になってとかだったじゃないですか。だから、水被ったら女になれるんじゃないのかとか。」

ゲスト「思ったんや。」

私「そう!リアルにそう思ったり、小さい時とかは、今考えたらそんなことありえへん!ってことを思ったりしていました。」

ゲスト「へぇ。」

私「物心ついたときはね。恋愛対象が男なんで。でも、それは男として男に愛されたいじゃなくて、女として男に愛されたい。女の立場として男を好きになる。そういうのだったんです。」

ゲスト「小さい時から、そうだったんだ。」

私「そうですね。」


Q.今の夢というか、自分がこうなって行きたいとか、こんなことを伝えていきたいということってありますか?

私「自分のことというよりかは。今ってね。私のような人をトランスジェンダーっていうんですけど、ニューハーフというのは仕事の名前でね。で、世の中には男と女しか基本ないじゃないですか。」

ゲスト「うん。」

私「だから、その間にニューハーフっていう仕事があったりして、それはそれで需要があって良かったりもするんですけど。今その男と女の二つしかないから、どっちかに合わせるって生き方しかないじゃないですか。」

ゲスト「ないですね。」

私「だから、今トランスジェンダーとして生きてて、女として生きてるなら女として生きる。それはそれでいいんですけど、過去っていうのは付き纏うわけで、やっぱり元々男じゃないですか。じゃあ、結婚するってなった時に、元々男やから子どもできませんよとか、その逆も然りなわけで。やっぱり、男か女かに合わせて生きていくっていうことは、それ自身がハンデなのかなって。私は思うんですよ。」

ゲスト「中間がない。」

私「そう。中間がない。」

ゲスト「どっちかやもんね。全部がそうやもんね。規則も何もかも。トイレにしてもね。」

私「で、やっぱり。今やったら戸籍上の性別がかえられるんですよ。」

ゲスト「おぉ!」

私「だから、戸籍上の性別も一応女に変えているんですけど。条件は、子どもがいない。結婚してない。成人してるか。性別適応手術済みだったかな。」

ゲスト「性別適応手術の制限とかってあるの?」

私「制限ってどういうこと?」

ゲスト「いろんな形の性別適応手術をされるじゃないですか?」

私「どういう形?」

ゲスト「例えば、全部なくなるとか。」

私「男から女の場合は、全部無くす。穴作るつくらないは関係なくて。女から男の場合は、私はよくわからないけど、子宮全摘かな?」

ゲスト「はぁ。」

私「それが条件じゃないかな。」

ゲスト「いやぁ。えぐいなって思った。その基準はあるけど、その検査をして適合させるのか、自己申告なのか。どうなん?」

私「検査はありますよ。」

ゲスト「あるんや。」

私「はい。戸籍上の性別を変えるまでに、いろんな病院行って検査というか観察というか、そういうのを受けて、ようやく変更に至りました。」

ゲスト「へぇ。」

私「ただ、要件自体まだまだ変更していく余地があるって、話はされてるみたいですけどね。例えば、子供がいても変更できるようにしましょうとか、いやそのままにしましょうとか。」

ゲスト「子供がいるってどういうこと?」

私「例えば、世の中の流れに合わせて男として結婚して、子供ができましたと。そういう人の場合には、離婚をして、かつ子供が成人するまでは戸籍上の性別変更はできませんよっていう。例え、性別適応手術を済ませていたとしても。」

ゲスト「そうか。」

私「そういうのがあるみたいですよ。」

ゲスト「パターンが、人によっていっぱいあるんや。」

私「はい。」

ゲスト「いや〜、窮屈やな。」

私「だから、生き方っていうのが、男か女かの二つだけでしょ?だから、やっぱりこれってすごいなんていうか。例えば、男から女に変わったんなら、男だったことを隠して明かさないで生きていかなければならないとか、それを言ってしまうと、やっぱり不都合なのかとか。」

ゲスト「はぁ。」

私「結局女として生きていても、男だった過去は絶対に付き纏うわけで、でも本当の自分っていうのは、男だった時の自分も、今女として生きている自分も、全部自分やから、結局その自分でいいんじゃないのかって思うんですよ。」

ゲスト「はぁ。」

私「私も、元々は男だった過去を絶対に明かさないっていう風に生きてきたわけですけどね。」

ゲスト「明かそうと思うタイミングってあったの?」

私「そうですね。以前にお付き合いしていた人の時に、結局トランスが原因で破局してるんですよ。それは婚約して、結婚間際で破談になったんですけど。」

ゲスト「それは、そこまで言わなくって?」

私「言って。」

ゲスト「言ってか。」

私「結局親が納得しないとか。やっぱりね。そういうトランスが原因だったりね。この破局にしても、そこまで大きくない小さいことでも、それを友達に話したり相談できない。」

ゲスト「はぁ。」

私「なんで別れたん?って聞かれても本当のこと言えないし。言うことで自分のこと明かすことになるから。それってどうなんって。そういう生き方って、本当に幸せなんかなって。」

ゲスト「はぁ。」

私「で、やっぱり世の中でもそういう風に思ってはるというか。自分は元男の部分を全部否定してこうなってるわけですけども、でもやっぱりその部分っていうのを全部否定してしまったら、結局否定した部分の自分に足引っ張られることになるから、やっぱりそうじゃない生き方もあるんだよってことを、私は伝えていきたいなって。」

ゲスト「はぁ。」

私「そういうのって、周りがいくら世の中は優しくなりましたよ!って言っても、実際あんまり変わってないし。」

ゲスト「変わってないね。」

私「で、周りの人が言ってくれたところで、周りの人が声を上げてくれることはありがたいんだけど、やっぱり経験は語れないわけで。だから、当事者である自分が声をあげようかなって思ったわけです。」

ゲスト「それが、まあきっかけで。まあこういう電波の中でも言い、それで楽になった?」

私「そうですね。今の夫は、それも全部わかった上で出会って結婚しているので、結局過去の自分も今の自分もひっくるめて全部自分なんだって生き方をしてからのほうが、私は合っていると思いますね。」

ゲスト「良かった。そしたら、発信していったらこういう風になりたいって思うもんね。自分らしくって。」

私「ただ、それを全部オープンに自分で発信していくってわけじゃないんですよ。」

ゲスト「ん?」

私「日常生活は、普通に女として今まで通りやっていくし、こういう風な電波に乗せて発信していく時っていうのは発信します。だから、最初の質問でこれ言って欲しくないことは?っていうのは、正体を勝手に明かして欲しくないっていうことですかね。“アウティング“っていうんですけども。」

ゲスト「あぁ〜。」

私「そう!アウティング。」

ゲスト「そうかそうか。それは言ってもらはな。逆に言ったげた方がいいかもって思ったり。」

私「変に気を遣われて、これ言っていいんかなあかんかなっていうのはしんどいけども、逆になんも言われてないのに「知ってた?この子ニューハーフやねんで。」とか言われるのは困る。」

ゲスト「普通にそうじゃなくたって、明かされた嫌なことだってあるもんね。それと一緒やん。」

私「そうそう。秘密ごとはね。」

ゲスト「それを特別なことやって思わんと、当たり前のことを当たり前ってしていけばいいんや。」

私「うん。あと、当事者が「実は自分は」って打ち明けてくれるっていうのは、それってやっぱり信頼してくれてるとか、そういう証やと思うんですよ。だから、そういう機会があったときには大事にしてあげて欲しいなって思います。」


さいごに

当事者として、やはり驚いたのは、私たち当事者の中にある現実とか現状とかっていうものは、外から見た認識としては昔からは何も変わっていないんだなっていう認識でした。

例えば、身体を変える性別適合手術のことは知っていても、それによってどんな条件のもので戸籍上の氏名や性別を変更できてとか、それに至るまでどのような過程を踏まなければならないのかとか、やはり携わることがなければ分からないのも当然なのかなと。

正直今回、このトークセッションの話をいただいた時は、受けるかどうかすごく迷いました。

トークセッションの申し出と質問者の公募自体には、私以外の当事者からしたら、多分に傷つくだろうなと想像できるようなやりとりがあったのも事実です。

だけど、申し出をくださった先方からしても別に馬鹿にしたり笑いのネタにでもなればというようなものではなくて、普段女性として生きるトランスジェンダーの現状を知ってもらうという意味で話をくださったということであることも事実。

やはり、非当事者だからこその失礼は、絶対にないなんてことはありませんし、それはこちら側から言葉にして伝えていかないとわからない事だってあるという面においては、必要な時間だったのかなと思いました。

今回動画の中でも、アウティングやカミングアウトについて触れたのも、そういう想いがあったからこそのものです。

周りの人が動いたり思ったりしてくれるのはとても有難いことなのですが、当事者自身が自分たちのことを伝えていかなければ、非当事者からしても実態がわからず腫れ物のような存在になってしまうのではないかとも感じています。

もちろん、そんなことよりも、過去を包み隠して、男性として、或いは女性として、埋没してしまったほうが一時的にみて早いのでしょうけれども、やっぱりそれで解決できない人もいますし、長い目で見た時に、それが本当の意味での解決にならないと私は考えます。

ですので、今回はさまざまなやりとりを経て、今回のトークセッションを受けて良かったと心から思っております。

さまざまな意見があるかとは思いますが、あくまで私の感想ということにさせていただき、今日はこの辺で失礼しようかと思います。

今回コラボさせていただいたM.A.N RADIOさん。そして、ゲストにお越しくださったダンニャワードさん、studio ひらりさん、本当にありがとうございました。

http://www.dhanyawadspices.com/
ダンニャワード

https://cafe-hirari.jimdofree.com/
studio ひらり

https://www.youtube.com/channel/UCtqfH1J4J8xvDjLjqb_538A
M.A.N RADIO

堺で一番見つけにくいお店
素敵な空間のお堂ライブバーです。

関連動画

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投稿者: ritan279

Lisa Kawakami 旅を愛する元ニューハーフ。 関西を拠点に、夫婦で移動販売業を営みつつ、トランスジェンダー当事者の方向けにボイストレーニングやピアサポート的な活動をしています。 □過去の経歴 高卒後ニューハーフダンサーデビュー▶︎氏名性別変更▶︎女性として埋没生活▶︎語学留学▶︎タイで就職▶︎福祉関係に入職▶︎結婚▶︎鬱で休職▶︎飲食店を営む▶︎精神保健福祉士取得▶︎ボイストレーニング教室を始める▶︎移動販売業に転向▶︎今に至る □ピアサポート的な活動とは mtf向けボイスレッスン 情報発信 交流会etc □移動販売業とは 〜準備中〜

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