
あるシスの方との対話で、彼女たちの多くが「オペ済み女性以外が入ってくることに不安がある」と表記している事。まずそのオペ済みというものに拘る訳を改めて知った。
それは、分かる。
しかし、その表現の為に、手術前や疾患など様々な事情等の理由で未オペだとしても女性として生きるトランスがどれだけこちらが気をつけ気遣っていても、なぜそこまで言わなければならないのかと心を痛めている現実について、そして利用するトイレの種別は、トランス当事者でも様々で個人の考え判断のもとで、男性用や多目的、またオペを済ませていても、戸籍を変えたとしても、その成長しきってしまった骨格等外見から通報されるリスクやその後の面倒さを背負って女性用を使っているということや、私自身も移行期には、外出時にトイレに行けなくて、何度も膀胱炎に悩まされた経験を加えて伝えさせていただいた。
ちなみに、私の膀胱炎は、酷くなりすぎて何度か救急搬送されたくらいだ。それくらい、当時の私にとって外出とは尿意との戦いで、今でもダイエット期間中を除き、恐らく他人よりも水分摂取量は少なく、トイレに行く回数も少ない。
それは当時の習慣の名残だ。
ただ、言えるのは一部のシスの方が使う「心が女」だという理屈で女子トイレを明け渡せだとか、あまりに非現実的な表現を用いてしまう事が、トランス当事者を傷つけてしまう事になる。
やはりそれは、トランスに対する知識の無さからくるもので、知識の無さがそのような表現を生んでしまうというのが、対話の中で出た事でもあった。
これはあくまで、個人間の対話で、私自身全てがスッキリした訳ではないし、これをトランス全体の意見だと思われては困る。
あくまで、私個人の知識や経験で対話から出た返答であり、全体の総意ではないことは、まずここに書いておきたい。
もちろん、対話したシスの方にも同じことが言えるだろう。
トランスの方にもシスの方にも色々な人がいて、考えがある。それは当然のことだと思う。
しかし、トランス女性の中にある確実な差異について、対話したシスの方はシス女性として、周りの人々の周知に努めたいと仰ってくださった。
そして、私はトランスとして、その差を知らない人々が無知によってトランスを傷付けてしまっているが、シスの方々の言う「未オペ女性・トランス女性」にトランスセクシャルが含まれていないということを、伝えて頂きたいと仰られた。
このように、互いに、周知できたらという話をした。
勿論、これが全てではない。
だけど、トイレやお風呂問題に目を伏せたくなるような議論があちらこちらにある中、シスの方と小さな一歩であるにしても対話ができたのは良かった。
本来、敵は同じ女性に対し犯罪を犯そうとする者(原文は男性でしたが、私は犯罪は属性でなく個人の問題と考えるので、ここでは敢えて者と書かせて頂きました)のはず。そこには、女性として生きるトランスも被害を受ける側に含まれるから。
今回対話したシスの方は、自身のツイートで、シス女性を絶対に犠牲にしないという意思を持って、トランスセクシャルの助力をしたい。その為に「トランスセクシャル」と「トランスジェンダー」の差を周知することが重要課題になってくると思うとも仰られている。
差の周知には、ちゃんとした知識を元に学びを深める必要があること、またトランス当事者のいくつもの生の声に耳を傾けることが必要だと、個人的に思った。
もし、そうして頂けたならば幸いだ。
対話の最後には、誤解を解いていけば、互いに理解し合い、連帯できる未来が来ると信じていますと仰って頂き話を終えた。
おそらくシスの方でもトランスの方でも、こんなの綺麗事だとかなんの進展にもならないと思う方もいると思うし、いて当然だと思う。
更に言えば、実際この対話自体が無駄だったのかもしれない。
対話した私たち自身、まだまだ学びを深めなければならないことも山ほどあるし、今の段階では互いに誤解や違った認識を持っているだろう。
その上で、今回の対話は決して無駄ではなかったと祈りたいし、いつか対話したシスの方が言うような未来への小さな一歩になったらのならば、私は嬉しいと思う。
たくさんの異論はあると思う。
この記事に関しては、コメントなどは対応しない方向で考えている。
悪しからず、ご理解のほど、よろしくお願い致します。
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初めまして。
人間の一生はあっという間です。
誰のものでもない自分の人生ですから。。。
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