
チベット名物のバター茶。
うる覚えなのですが。セブンイヤーズ イン チベットという映画を見たときに、初めてそれの存在を知りました。
バターのお茶?それが一体どんなものなのかなかなか想像がつきませんでした。
バター風味のお茶?
ミルクティー的な飲み物?
チベットは、少し複雑で自力で直接行くことができず、中国で許可を得なければ、行くことができず、行くとしても、旅行会社に許可の申請をして、ツアーを組むとすると、それなりに長い旅になるのと、結構高額になるのと、かかる手間を考えると、弾丸旅がせいぜいの身には、今の時点では行くことは難しいかなと思っていました。
それでも、一度気になった事を諦める事は、出来ないもので、中国のガイドブックをパラパラと眺めていました。
すると、チベットの隣に位置する中国雲南省の一番北にある香格里拉という小さな街を紹介するページで、ページをめくる手が止まりました。
チベット文化圏の南東の端に位置するチベット色の強い街の香格里拉。
その名前は、ジェームズ・ヒルトンの小説の中に描かれたユートピアシャングリラから取られたものだそうで、2002年に国の承認が下りて正式に香格里拉(シャングリラ)という名前の街になりました。
空港から乗ったタクシーの運転席近くには、マニ車と呼ばれるチベット仏教の仏具のミニチュアが飾ってあり、運転手は、車が止まるたびに、マニ車を優しく手で回している姿が、とても新鮮でした。
実際には雲南省の街ではあるのですが、チベットに来たんだと、嬉しくて気分が高ぶったのを覚えています。

そして、この町を訪れた一番の目的でもあるバター茶を、飲む為に街中にある適当なカフェを探す事にしました。
古城内にあるオープンテラスのある猫がいるカフェに入り、バター茶を頼んでみると、1人では飲みきれないくらいのバター茶がポットに入れられて出てきました。
湯飲みに注いでみると、ミルクのような白い液体がポットから出て、湯飲みをいっぱいに満たしました。
飲んでみると、バターをミルクに溶かして塩胡椒で味をつけたみたいな味でした。
お茶として飲むと、
「なに?これ!?」
と、驚かされる味に、ショックを受けたのが強く印象に残っています。
味は、残念ながら私には合わなかったのですが、それでも実際どんな飲み物か知る事が出来たので、お値段以上の価値は十分に感じることができました。
一生の中で、自分の思い通りに過ごせる時間なんてそう長くなくて、それでも世界は広いわけで、私の知らない国や文化や経験が、地球上には、たくさん存在しているわけです。
自分の思い通りに過ごせるだけの元気があるうちに、それらの国や文化や経験に、一つでも触れられたら、いや、触れたいと私は旅を続けています。
これまで行ったことのない場所で、今までした事の無い経験をすること、食べた事の無いものを食べることなどなど、旅はそんな事にチャレンジさせてくれます。
いつまでも、新しいことにチャレンジし続けたいなと思います。
さて、次はどこにいきましょうかね。

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