婚約者にトランスジェンダーを理由に婚約を破棄されたどん底から、今の夫と出会い結婚した元ニューハーフが結婚について思うこと

こんにちは。

先日、私の婚約破棄されてどん底に落ちてから今の夫と結婚するまでのことを、MTFを理由に婚約を破棄された元ニューハーフの私が、今の夫と出会い入籍するまでの話~前・後編~で書かせていただいただきました。

結婚だけが人生ではありません。それこそ、生き方なんて人それぞれですから、“結婚っていいぞ!素晴らしいぞ!”とか、勧める為に書いているものではありませんので、それだけ先に伝えさせていただきますね。

男でも女でも、成人過ぎてしばらくしたら

“周りも結婚してるしな~。自分もそろそろ考えたほうがいいのかな”

なんて考える人もいらっしゃるんじゃないかと思います。

ただ、どうしても性別が付きまとう世の中ですから、結婚=男と女というのが大体の人の頭にはパッと浮かぶのではないでしょうか。

トランスジェンダーが、そもそも結婚=男と女のイメージの中で、結婚相手として当てはまるのかどうか。

大きな挫折から這い上がってきた私が感じ考えさせられたところを書いていきたいと思います。

目次

  • 女になって男の人とお付き合いできたとして、本当に結婚なんてできるの?
  • 私は、トランスジェンダーであることを理由に一方的に婚約者から婚約を破棄され、別れ話を切り出され一生一人を覚悟しましたが、今の夫と出会い結婚してそれなりに幸せに暮らしています。
  • 婚約破棄と破局から結婚に至るまで感じた”3つのコト”を紹介します。

女になって男の人とお付き合いはできたとしても、本当に結婚なんてできるの?

確かに、トランスジェンダーとして生きていると、考えさせられますよね。

“将来的に結婚できるのか。”

“現在お付き合いしている人とはどうなんだろう?”

“もしかしたら、私は一生このまま1人なのでは?”

元々の性別がネックになって、怖くて付き合うことを踏みとどまったり、付き合ってみたものの言い出せなかったり、言ったが最後、別れ話を切り出されたり、はたまた意外とあっさり受け入れられたり。

ただ、好きな人と一緒になって、夫婦としてずっと一緒に生きていきたい。それだけなのに。

トランスジェンダーだから、元々の性別という壁は、嫌でもついてきます。私もそうでした。

トランスジェンダーだからという理由で、土壇場で婚約も破棄され、別れ話を切り出されました。

でも、今は結婚して夫婦それなりに仲良く生活できています。

ここでは、そんな経験で落ち込んだ私がどうやって結婚することができたのかをご紹介します。

 私は、トランスジェンダーであることを理由に一方的に婚約者から婚約を破棄され、別れ話を切り出され一生一人を覚悟しましたが、今の夫と出会い結婚してそれなりに幸せに暮らしています。

私はトランスジェンダーを理由に、元婚約者から一方的に婚約を破棄され別れることになりました。

それまで隠して付き合っていたわけでもなく、分かった上で付き合い、婚約したわけですから、正直こんな理不尽な話はないと思います。

でも、相手に気持ちがもうない以上別れるしかありませんでした。

正直立ち直るまでにすごく時間がかかりました。

家族や友達、当事者の友達に話を聞いてもらえたこと、相談に乗ってもらえたこともあり、少しずつ気持ち前に向き始めました。

このままではいけない。なんでもいいからはじめの一歩を踏まなきゃ前に進めないと考えられるようにまで復活しました。

やっぱり、家族や友達の存在の大きい!私は、心からそう思いました。

はじめの一歩と言っても、何から手を付けたらいいものか。

そこで、はじめたのが出会い系サイトでした。

実生活では、私は自分のことを誰にも言わない埋没という生き方をしていましたし、それが広まってしまうのも嫌だったので、実生活ではなく出会い系サイトで出会いを探すことにしたのです。

元婚約者との婚約破棄と破局がトラウマになって、良い感じな人と出会っても、なかなかうまくいかず、せっかく出会ってもそのまま途切れていくばっかりでした。

父親から「付き合うなら、初めからお前のことを分かっていて、お前と同じような体験をしてきた子でないと、付き合ったとしても関係を続けるのは無理やぞ。」と言われたことがきっかけとなりました。

はじめは対象を男性に絞っていたのですが、FTMさんも対象に探してみることにしました。

結果は、ほとんど返事なんてありませんでした。

女性を恋愛対象とするFTMは、あくまで女性が恋愛対象であって、わざわざMTFとくっつこうなんて思わないだろう。返事がこないのも納得でした。

一旦恋愛の出会いを探すのはお休みして、FTMさんの友達を作ってみようと、目的を変えて出会いを探してみることにしました。

しばらくして、メッセージをくれたのが今の夫でした。

「彼女と別れたばかりで今は一緒に遊べる友達を探しています」というメッセージが入っていた。

夫とは、徐々に仲良くなりご飯を食べに行ったり、飲みに行ったり、お祭りや花火に行ったり、ドライブに出かけたり、本当にいろいろなところに遊びに行きました。

でも、それから先恋人としての関係になるなんて、この時は考えてもありませんでした。

別の性としての過去を持つもの同士、互いの過去に対しても敏感に意識しあってしまうのではないかと思っていましたから、ふとした表情や仕草に男を見られてしまうのではないか。自分も夫にそうしてしまうのではないか。

それは、過去を持たない人よりも鋭く感じてしまう。そう当時は考えてしまっていました。

2人で色々なところに行って、お互いの楽しい話から言いにくい話まで、たくさん話し合って、時間を一緒にすごしていると、考え方も価値観も徐々に変わっていくんでしょうかね。

男だとか女だとか、元々どっちだったのかんて考えることがなくなっていきました。

夫を男だからとかじゃなく、夫だからもっと話したいとかもっと一緒に居たいとか思うようになっていきました。夫も、私と一緒にいればいるほど、1人の人間として興味が出てきたし、もっと知りたいし、一緒の時間を過ごしたいと思えるようになったと話してくれました。

そんな話をしてからすぐのことでした。

私たちは付き合うことになり、その半年後に夫からのプロポーズを受けて、夫の誕生日の11月、私たちは夫婦になりました。

 婚約破棄と破局から結婚に至るまで感じた“3つのコト”を紹介します

自分にとっての同性とは

この経験でとても感じさせられたのは、やっぱり男と女とトランスジェンダーでは、生活の中で悩むところや考えるところが、日常生活から違っていると思います。

トランスジェンダーであれば、いかに生まれもった性別と違う性別で生きるか、そのうえで世間にどう馴染むかを考えながら、試行錯誤を繰り返しながら、自分にとっていい塩梅の生き方を習得していくのだ思います。

トランスジェンダーでなければ、そんなことに悩んだり苦しんだり考えたりする必要はありません。

身近に当事者の知り合いでもいない限り、そんな人がいるとは分かっていても、そんなことがあることはわからないと思います。

元婚約者との関係が終わって、いろいろ家族や友達に相談させてもらいました。

本当に気持ちも楽になったし、新たな一歩を踏み出す勇気を与えてくれました。

家族や友達には感謝しかありません。

何かしこりや不満を残してるというわけではありません。

一つの自分の中の発見として、書かせていただきました。

“世の中男なんていっぱいいるんだし”

この言葉一つにしても、女が言うのとMTFがいうのでは訳が違ってくると思います。

女に比べて、MTFではこの”男”の幅はぐんと狭まるからです。心から励ますつもりで言ってくれた言葉でも、同じようには受け取れないズレのようなものを感じてしまいました。

おそらく、普段から生活する中で意識すること考えることが違うから、同じ言葉の中でも受け取り方というのが変わってくるのかなと思います。

こういった色恋沙汰の相談だけでなく、MTF特有の話題なんかになるとMTFで同じような体験を積んできた人でないとわからないと思います。

それは、MTFが女性特有の話に合わせはできたとしてもちゃんと分かることができないのと同じではないでしょうか。

自分の同性は誰かを考えた時に、やっぱり女。その中で過去の性別とちゃんと向き合って、それを乗り越えた経験をした人、している人となるのではないかと思います。

一時期は、トランスジェンダーと距離を置いていましたが、ここに書かせていただいたような経験から、考えを見直すようになりました。

 自分で動かなきゃチャンスはやってこない

どんなことにも当てはまると思うのですが、チャンスを得ようとするなら待っているのではなく、自分から動くということです。チャンスは向こうから飛んではきてくれないということです。

それからもう一つ。

“引き寄せの法則”です。

普段から、自分が実現したいと思っていることを口に出して発信していたり、実際に行動に移したり、実現できるチャンスはそんな人の下に引き寄せられてくると教えていただいたことがあります。

発信したり動いたりしていたら、この子が何をしたくて何をしているのか、誰が見ても分かりますし、それならだれか紹介してあげようかなとつながっていくわけですよね。内に秘めていたらそんなこともないし、何も起こらないわけです。

何事も、まず行動。

失敗するかもしれませんけど、失敗はしていいんです。失敗は人を強く成長させてくれます。私なんて失敗ばっかりです。失敗は次に活かせばいいんです。もう一ついいこともあります。話のネタが増えますから、失敗すればするほど話題にも困りませんよ。

でも、ただ一つできればしたくない失敗があります。それは失敗を恐れて行動しないということでしょうか。

属性でなくて、個人を見るということ

トランスジェンダーの話題以外でも言えることなのですが、性別や国籍や肌の色などで、第一印象やその人の性格や行動などを決めつけてしまうことってありませんか?

私はしないのかというと、分かりません。分からないうちにしているかもしれません。

だけど、それって実は勿体無い事なんだと、私は思います。

総務省統計局の日本の人口推計によれば、2019年1月1日現在12632(万)人の人がいます。男性は6146(万)人、女性は6486(万)人です。

これだけの数いる日本人は皆同じことを考えて同じ行動をするのでしょうか。男も女も、皆同じことを考えて同じことをするのでしょうか。

そんなことありませんよね。皆それぞれにいろいろな考えをもって日々生活しています。同じ考えを持ってたり、似た行動をする人もいれば、全然違う考えや行動の人もいます。

みんな違って当たり前だと思います。

性別をはじめ、属性というのは生きていると付きまとってきます。

だけど、それに縛られて頭を固くしてしまうのではなく、一人ひとりの人間を属性で見るのではなくて、1人の人間として見たら、少し自分の中の固まりつつある価値観にも幅が出るのかなと思います。

男でも女でもトランスジェンダーでも、出身はどこでも、肌の色が何色だって、目の前にいるその人を1人の人間として見て、この人好きだな、仲良くなりたいなと思える人と仲良くしたい。私はそう思います。

属性でなくて、個人を見るということ。

それがこの経験を通して、私が学び得たことででしょうか。

最後まで読んでいただきありがとうございます。トランスジェンダーとして、生きていく中で色恋沙汰に関しては、男女以上に悩みは尽きないものかと思います。

今そんな悩みを抱えていたり、不安を感じている方の目に留まり、少しでも肩の荷を下ろせるお手伝いができればと幸いです。

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併せて読みたい

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投稿者: ritan279

Lisa Kawakami 旅を愛する元ニューハーフ。 関西を拠点に、夫婦で移動販売業を営みつつ、トランスジェンダー当事者の方向けにボイストレーニングやピアサポート的な活動をしています。 □過去の経歴 高卒後ニューハーフダンサーデビュー▶︎氏名性別変更▶︎女性として埋没生活▶︎語学留学▶︎タイで就職▶︎福祉関係に入職▶︎結婚▶︎鬱で休職▶︎飲食店を営む▶︎精神保健福祉士取得▶︎ボイストレーニング教室を始める▶︎移動販売業に転向▶︎今に至る □ピアサポート的な活動とは mtf向けボイスレッスン 情報発信 交流会etc □移動販売業とは 〜準備中〜

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