
2010年にミャンマーカレン州ミャワディ周辺で、少数民族とミャンマー軍との衝突があり、川を挟んだタイ側のメ―ソートの街にまで砲弾が飛んできて、ミャンマー国内にとどまらず、タイ国内でもたくさんの犠牲者が出たといわれています。
その衝突によって、衝突の起こった周辺に住んでいた1万を超えるミャンマー人が、川を越えタイ側のメ―ソートの街まで避難してきました。
それから3年して、ミャワディからヤンゴンなど各地への陸路での移動が可能となりました。
それまでは、旅行者に対しては陸路での入国は、制限付きでしか認めていませんでした。それは、国境に面した街の中だけ限られた時間内で滞在してもよいというものでした。
チャイントンから先への移動が認められていないタチレクなんかは、実質現在も制限付きの入国ですけど、ミャワディ・ティーキー・コートーンは、陸路でヤンゴンなどほかの都市を目指すことが可能になりました。
さらに2015年に、東西回廊といわれる新しい道路が建設され、他都市へのアクセスがより便利になりました。
ヤンゴンまで陸路での移動が認められた当初は、道も悪く奇数日偶数日でヤンゴン方面に走って良い日とミャワディ方面に走って良い日に分けられていましたが、現在は、奇数も偶数も関係なく両側通行となりましたので、日にちを気にして国境を超える心配はなくなりました。
カレン州にあるミャワディは、自然豊かなパアンや、お隣モン州の州都モーラミャインから近く、これまでだとヤンゴンから時間をかけてバスや列車で向かわなければならなかったのですが、ミャワディからほんの数時間で行くことが可能になりました。
ですので、これまでは遠いし時間がかかるからと敬遠されがちだった南部の都市にも、ぜひ足を運んで見られてはいかがでしょうか。
さて、今回ミャンマー屈指の巡礼地と言われるチャイティーヨーへとご案内できればと思います。
南部の都市をこれだけお勧めしておいて、チャイティーヨーなの!と怒られてしまいそうですが、また別の機会に。
もくじ
- チャイティーヨーへの目指し方
- ヤンゴンやキンプンまでの相場
- 行き先を決めてからシェアタクシーに乗るまで
- キンプンまでの行程
- チャイティーヨーパゴダの目指し方
- チャイティーヨーパゴダ
- 関連動画〜かわいい私に旅をさせろ〜
チャイティーヨーへの目指し方

チャイティーヨーを目指す場合、ふもとの宿場町のキンプンを目指さなければなりません。チャイティーヨーへは、キンプンからの乗り合いトラックでしか行けないので、まずバスやシェアタクシー会社の窓口に行き、キンプンに行きたい旨を伝えましょう。
バスやシェアタクシー会社の窓口は、国境のイミグレーションを出てまっすぐ伸びる大通りに面して左右に並ぶ雑居ビルの店舗スペースとなっている部分にたくさんあります。
ちなみに「キンプン」ではなく「キンモン」と言ったほうが伝わりやすかったです。
入国手続きの際に、仲介屋やバス会社のスタッフが行き先を聞いてきて、バス会社に繋げてくれます。なんなら、入国手続きの書類の記入など教えてくれます。ただ、ぼったくりもいるので、気をつけてくださいね。
ヤンゴンやキンプンまでの相場

ヤンゴンまでだと、15000kyatが相場でしょうか。
私は、キンプンまでダイレクトで15000kyatでしたが、国境で声をかけてきたバス会社の人は、チャイトーまで25000kyatといって譲りませんでした。
自分で探して15000kyatのシェアタクシーで、しかもチャイトーからキンプンまでは自力で移動ではなく、キンプンまでダイレクトで行ってくれるという会社を見つけました。
両替えもお忘れなく
あと、始めていく土地なんかでは、両替できるところを探すのも大変ですから、できればミャワディで両替を済ませておいた方がいいかもしれません。バス会社の窓口同様、両替商もミャワディにはたくさんあります。

ちなみにこの日、200$両替えして280,000kyatになりました。
レートもそんなに悪くないと思います。
行き先を決めてからシェアタクシーに乗るまで
窓口のスタッフに、行き先を告げると、電話でシェアタクシーの会社に空席の確認してくれます。条件がマッチすれば、お金を支払い、バスやシェアタクシー会社のスタッフさんに迎えにきてもらうという段取りです。
キンプンまでの行程
さて、ここからは時系列でキンプンまでの行程をご案内いたします。

10:30 myawady
シェアタクシーに乗り込んだものの予約客が来ないとのことでなかなか出発できず、1時間くらいタクシーの外で、他の乗客と待たされました。車の中は蒸し風呂、車の外は強い陽射しに溶かされそうな灼熱地獄でした。

11:20 税関
ようやく出発してしばらく。荷物を検査する施設に到着しました。時間がかかるのかと思いきや、あっさり検査を終えて、再出発しました。

12:30 kawkareik
Lunch Break
ミャワディを出発して、2時間くらい。お腹すいたな〜って思ってきた頃。コーカレイのドライブインに到着しました。中はお土産屋さんとレストランになっていて、郷土料理のミャンマーカレーを指差しで注文するスタイルのレストランでした。
隣に座ったお姉さんがタイ語を少し話せる方でしたので、タイ語を介してレストランのスタッフさんとの会話を通訳してくださり、ご飯も一緒に食べてくださいました。
ミャンマーカレーは、ご飯との相性はばっちりなんですけど、お口にやさしくおなかに厳しい料理だと思いました。

14:50 hpa an
パァンの中心部とモーラミャインへの道の分岐点の三叉路にやってきました。パァンに着いてからゴツゴツした岩のような山々を見るようになりました。

15:10 thaton
隣に座ったお姉さんは、この街で降りられました。タイ語を話す人が居なくなってしまい、少し心細くなりました。

17:20 kyaikto
私とミャンマー人家族を残して、残りの客は全員ここで降りました。

17:40 kinpun
一緒にキンプンまで向かうことになった家族の皆さんとドライバーさんが、ビルマ語の分からない私を心配してくれて、お互い片言の英語とビルマ語で、
「ホテルは決まってるのか?チャイティーヨーは初めてか?」
など、色々聞いてこられました。目星をつけたホテルの名前を告げると、奥さまが、ドライバーさんに場所を伝えてくださり、降りるときに指差しでホテルまでの行き方を教えてくださいました。
ミャワディのガヤガヤ感に一瞬気持ちがひるんでしまったのですが、ついて早々こんなにいろいろな人からやさしくしてもらって、一気にひるんだ気持ちを立て直すことができました。
チャイティーヨーパゴダの目指し方

キンプンの街中のトラックバスステーション(KFCの斜め向かい)から、乗り合いトラックが頻繁に行き来しています。
まるでジェットコースターのような揺れとスピード感を楽しんでいるとあっという間に、頂上のヤテタウンに到着します。
ヤテタウンにある参道でお買い物やティータイムなどを楽しみながら、進んでいくと大きなお寺の入り口が見えます。
そのお寺こそが、チャイティーヨーパヤーです。
ここで2つ注意点があります。
① 参道にあるチェックポイントで入山料(6000kyatだったかな?)を支払いましょう。
② 肌の露出は原則禁止みたいで、お寺の入り口に立っている係りの人に呼び止められたらロンジーを買うなり借りるなりしましょう。
チャイティーヨーパゴダ

金色に輝く大きな岩が、半身浮いた状態で絶妙なバランスを保ちながら、なんとか落ちずに岩の上にとどまっています。
残念ながら、男性しか岩に触れることはできません。でも、下から見上げる半身の浮いた岩の景色も半端なく感動的なものです。いかがでしたでしょうか。
ミャワディからチャイティーヨーまでの行程を駆け足でご案内させていただきましたが、楽しんでいただけましたでしょうか。落ちそうで落ちない不思議な岩。そんな神秘を肌で感じに行きませんか。
ミャンマー屈指の巡礼地と言われるだけのことはあるチャイティーヨー パヤーは、一生に一度はかならず訪れたい場所です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
関連動画

かわいいワタシに旅をさせろ
〜ミャワディからシェアタクシーに乗る〜
ミャワディからシェアタクシーに乗って、ゴールデンロックのあるチャイティーヨー に行ってきました。

かわいいワタシに旅をさせろ
〜チャイティーヨーパゴダへ行ってきた〜
乗り合いトラックを利用して、キンプンの街からヤテタウンまで行き、チャイティーヨーパゴダを参拝してきました。
併せて読みたい
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